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フランスの本

Nevers / ヌヴェール

 Neversヌヴェール駅下車。駅から緩い坂を登っていくと広場に出て、それより先が旧市街となります。ここはNièvreニエーブル県の県庁所在地であり大きな町です。地域圏としてはBourgogneに属しますが、文化的に見て公国との関係性は古く長いものではなく、独立したヌヴェール伯領として存在してたため、この地域圏の特徴的な『地方菓子』である『Gougère』がなかったりと、改めて『地方菓子』のもつ歴史的背景の重要性を感じます。

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この町にはSpécialitéとして『Le Négus』、『Nougatine de Nevers』、『Skobeleff』といった『地方菓子』が存在してます。『Le Négus』はCaramelを飴掛けしたもので、中のCaramelは相当固いもので、『Au Négus』という老舗のConfiserieのSpécialitéです。『Nougatine de Nevers』は四角いNougatineをMeringueで包んで乾かしたものです。 先の『Au Négus』にももちろんありますが、他にも多くのConfiserieやPâtisserieで見受けられます。『Skobeleff』はいかにもフランスっぽくない名前ですが、由来はイマイチわかりません・・・が、これはGanache的なものをMeringueで包んだものです。どれも大変興味深い『地方菓子』であり、非常においしいものでした。さらに面白い事に、これらの菓子の存在はこの町の位置にも関係してきます。なぜならば、これらの菓子と非常に似通った菓子がすぐ隣のCentreで多く見られるのです。しかも、その中でもToursからBlois、Chartresといった英仏百年戦争当時、ブルゴーニュ公国と敵対関係にあったフランス王ヴァロワ家の領土であるのです。こういった歴史的背景も考えながら菓子を食べてみるのも面白いものです。もちろん名前はまったく違いますが、その菓子としての発想は同じものであると思われます。
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