Pâtisseries Régionales Françaises
フランス地方菓子
【Bretagne / ブルターニュ】②
日本ではcrêpeクレープが最もこの地域圏を有名にしているものであると思います。 この地域へはローマ時代よりグレートブリテン島からウェールズ・コーンウォール系のケルト系ブリトン人が入植してきており、ゲルマン系フランク族の他地域とは民族的にも全く異なります。これは英語で本国をGreat Britain大ブリテン(フランス語でGrande Bretagne大ブルターニュ)、Bretagneがlittle Britain小ブリテンと言う事からもよくわかります。 中世初期からブルターニュ王国としてフランスとは独立しており、中期以降も近世までの長い間ブターニュ公国として王制フランスからは独立した地位を確立していました。その後もフランス革命前夜までの長い間独自の自治を確保し続けました。また、このように歴史的に見ても、この地域圏には他の地域とは全く違った文化が築かれています。また、隣のNormandieノルマンディと同じように乳製品が有名であります。とはいってもここでは寝ても覚めてもcrêpeばかり食べていました。
Quiberon / キブロン
Vannesヴァンヌからバスで一時間半くらいです。Aurayオレーからは電車も走っています。 以前は島でしたが土砂の体積で陸続きの半島になりました。イワシ漁が非常にさかんで、boîte de sardines à l’huileオイル・サーディンの缶詰めが名産品です。特に旧市街といったものはないですが、海、浜ありの観光地です。この町には日本でも「Caramel au Beurre Salé」で有名な「Le Roux」があります。残念ながらM.Le Rouxにはお会いする事は出来ませんでしたが、さすがに美味しかったです。菓子に関して言うならば、日本とは材料、特に乳製品の質が違うということが美味しさの違いであると感じます。ピンキリありますが、上は明らかに日本のものよりコクがあり、味わい深いですが、下は品質が非常に不安定で味も劣ります。まあ、それも「C’est la France.それがフランスだ」の一言で片付けられるのだからすごい国だと思います。