「フランスの庭園」とも言われるフランス有数の景観地として知られており、多くの優美な古城が残っていることから「Val de Loire entre Sully sur Loire et Chalonnesシュリー・スュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として世界遺産にも登録されている地域を含む地域圏です(ちなみにその1/4はPays de la Loireペイ・ド・ラ・ロワール地域圏にあり、かつてのduché d’Anjouアンジュー公領です。このことから、現在でも複雑な問題が出て来ています→参照Pays de la Loire)。その言われのように多くの城が築かれ、それはまたこの地がduché d’Orléansオルレアン公領、duché de Touraineトゥーレーヌ公領、duché de Berryベリー公領というフランス王家の王族(特にduché d’Orléansにおいては王太子が名乗るComté de Dauphinéドーフィネ伯に次ぐ高位の爵位でした)に与えられた王領でも重要な地域であったことに由来しています(これらは州編成後もその名と域地を保ちました)。平坦な地形、温暖な気候、la Loireロワール川水系の美しさは時の支配層を魅了し、そのような宮廷文化の栄華からこの地域では典雅なフランス語が発展し、現在でもこの地域のフランス語が最も美しいと言われています。このような宮廷文化の名残からか、『地方菓子』についても、この地域圏では優美なconfiserie砂糖菓子に関するものが非常に多かったです。残念ながら私自身があまり城に興味がなかったためにアクセスが楽な場所以外はほとんど訪れていなく、また場内見学もほとんどしませんでした。

​【Centre / サントル】①

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St.Benoît sur Loire / サン・ブノワ・スュール・ロワール

St.Benoît sur Loire / サン・ブノワ・スュール・ロワール

Orléansオルレアンからバスで1時間20分ほどです。本当に小さな町です。この町は中世における高名な神学者であるAbbon de Fleuryによって建立されたAbbaye de St.Benoît sur Loireまたの名をAbbaye de Fleuryフルーリー大修道院がロマネスク様式の建造物の傑作として唯一にして最大の観光名所です。彼は「西欧修道士の父」と称されるベネディクトゥスが起こしたベネディクト修道会に属しており、ラテン語ではBenedictusですが、フランス語になると、Benoîtブノワとなります。現在ではクリプト(地下聖堂)には彼Saint Benoît聖ブノワの遺骨が納められています。

Pithiviers / ピティヴィエ

Pithiviers / ピティヴィエ

OrléansオルレアンからSNCFのバスで1時間20分程です。電車も通らない穀物地帯に位置する小さな農村です。バスも一日に1・2往復ほどしかありませんでした。

Orléans / オルレアン

Orléans / オルレアン

Oeléansオルレアン駅下車。 Blois chambordブロワ・シャンボール駅から電車で40分程です。ここCentreサントル地域圏の首府にして、Loiretロワレ県の県庁所在地であるため、そこそこ大きな町です。この町は語るにあたり、フランス史上一二を争う程有名なJeanne d’Arcジャンヌ・ダルクに触れない訳にはいけません。1300年代から1400年代に英仏間の王位継承問題に端を発する百年戦争時、崖っぷちのフランスの最後の砦であったオルレアンの窮地をすくったのがこのジャンヌ・ダルクでした。解放後彼女が滞在した家が残っていましたが大戦で破壊され、現在ではその後復元されたものです。町の中心部Place du Martroiマルトロワ広場には彼女の像が立っており、町のシンボルとなっています。

Amboise / アンボワーズ

Amboise / アンボワーズ

Amboiseアンボワーズ駅下車。Blois chambordブロワ・シャンボール駅から電車で20分程です。La Loireロワール川沿いに位置する町で、駅から観光名所とし有名なアンボワーズ城や旧市街まではロワール川にかかる橋を渡って行きます。この城は「Val de Loire entre Sully-sur-Loire et Chalonnesシュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として世界遺産に登録されています。この町はLeonardo da Vinciレオナルド・ダ・ヴィンチが晩年、その死まで過ごした場所として知られており、その居城クロ・リュッセも残っています。

Romorantin Lanthenay / ロモランタン・ラントネー

Romorantin Lanthenay / ロモランタン・ラントネー

Bloisブロワの駅前からバスに乗って1時間くらいです。非常に小さな町ですが、バスでの移動の道すがらに広大な小麦畑の中を通ります。「やっぱりパンの国なんだな」と実感する瞬間です。この辺りはSologneソローニュと言われる地域にあたり、この町はその中心地になります。

Vendôme / ヴァンドーム

Vendôme / ヴァンドーム

endômeヴァンドーム駅下車。Tours Centreトゥール・サントル駅からTER(地域圏急行)かその運営するバスで1時間程です。この町にはもう一つ駅があり、Gare de Vendôme-Villiers sur Loir TGVという名前の駅でTGVのみが発着する駅です。これですとTours Centreから30分弱です。しかし、こちらの駅では中心部からかなり遠く、徒歩では無理だと思います。もしかしたらシャトルバスか何か走っているかもしれませんが。この町は中世から近世にかけてHenri IVアンリ4世の家系にあたるヴァンドーム伯・公の本拠地であり、その居城であったChâteau de Vendômeヴァンドーム城は 「Val de Loire entre Sully sur Loire et Chalonnesシュリー・スュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の一部として世界遺産に登録されています。この城は小高い丘の上に建てられましたが、残念ながら現在では廃墟となっています。ちなみにParisパリにあるPlace de Vandômeヴァンドーム広場は元々ヴァンドーム公の館があった区画です。

Chinon / シノン

Chinon / シノン

Chinonシノン駅下車。Tours centreトゥール・サントル駅から電車で50分程です。駅から中心部までは少し歩きます。la Vienneヴィエンヌ川を見下ろすようにchâteau de Chinonシノン城が建っています。この城は「Val de Loire entre Sully sur Loire et Chalonnesシュリー・スュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の一部として世界遺産に登録されています。この城は英仏百年戦争中にJeanne d’Arcジャンヌ・ダルクが時の皇太子Charles VIIシャルル7世に謁見した場所でもあります。この町はvinワインでも有名でA.O.C.(原産地呼称統制)にも登録されています。

Blois / ブロワ

Blois / ブロワ

Blois chambordブロワ・シャンボール駅下車。Tours Centreトゥール・サントル駅から電車で40分程です。駅は高台の上にあるため、中心部に行くためには坂をしばらく降りて行かねばなりません。中世の頃からブロワ伯の居城Château de Bloisブロワ城が置かれています。イタリアからフランスに嫁ぎ、そこでフランスの食文化に多大な影響を及ぼしたCatherine de Médicisカトリーヌ・ドゥ・メディシスの没した城でもあります。この城は「Val de Loire entre Sully sur Loire et Chalonnesシュリー・スュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の一部として世界遺産に登録されおり、また最もアクセスが楽な城の一つでもあります。

Tours / トゥール

Tours / トゥール

Tours Centreトゥール・サントル駅下車。ParisパリからTGVで1時間ちょっとです。その歴史は古くローマ時代から続き、中世にはフランス王領であるトゥーレーヌ公領の首都であり、当公領は15世紀頃には王族の滞在する地として名実共に「フランスの庭」となり、Toursは大いに栄えました。このことからも現在では「Val de Loire entre Sully sur Loire et Chalonnesシュリー・スュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の名で世界遺産に登録されている数々の古城を巡るための中心地となっています。現在でもIndre et Loireアンドル・エ・ロワール県の県庁所在であり、この地域圏で首府Orléansオルレアンに次ぐ人口誇る都市です(ちなみにこの地域圏はフランスで4番目に大きな地域圏でした)。駅前に古いBoulangerieがあり、ここではBriocheのみが売っています。大なり小なりBriocheのみです。甘み、バター共に少ないパン屋さんのBriocheです。

Cormery / コルムリー

Cormery / コルムリー

ToursトゥールのSNCF国鉄駅からTER地域圏急行交通の運営によるバスで40分くらいです。791年に建てられた(現存するものではない)abbaye大修道院の痕跡が見られる以外は全くと言っていい程観光的要素が無いとても小さな村です。

Langeais / ランジェ

Langeais / ランジェ

Langeaisランジェ駅下車。Tours centreトゥール・サントル駅から電車で20分程です。ちても小さな町ですが、古くからComte d’Anjouアンジュー伯とComte de Bloisブロワ伯の係争地として要塞が建てられ、その後、Bretagneブルターニュ公国が王領に編成されるきっかけとなったDuchesse de Bretagneブルターニュ女公Anne de Bretagneアンヌ・ドゥ・ブルターニュとフランス王Charles VIIIシャルル8世の婚姻を祝って建てられた城があります(結局、アンヌの子は女子しかいなく、その子Claude de Franceクロード・ドゥ・フランスがブルターニュ女公となりましたが、フランス王François Iフランソワ1世と結婚させられ、その若死後、その夫によって1532年に王領に併合されました)。 この城は「Val de Loire entre Sully sur Loire et Chalonnesシュリー・スュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の一部として世界遺産に登録されています。