この地域圏で最も有名なのがなんといってもChampagneシャンパンです。同じ発砲ワインでもこの地域圏で取れたものしか「Champagne」を名乗る事ができません。中世にはシャンパーニュ伯の下、地勢的な利点(シャンパーニュ平原とla Meuseムーズ川(北海に続く)、la Seineセーヌ川(La Manche英仏海峡に続く)、la Rhôneローヌ川(地中海に続く))からヨーロッパ最大の国際市が開かれるなど非常に繁栄した場所でした。当時は北欧のハンザ同盟とイタリア商人が経済の担い手であり、当時の主な輸送手段が川を使っての交易であり、この両者にとっての中間地点、最も便利な場所がここであったのです。しかし、航海技術の発展にともないこの市は廃れて行っていまいました。そして残念なことに、現在でもこの地域圏はchampagneを抜きにしてしまうと、産業的に発展して活気ある地域圏というわけではなく、champagne関係以外では上記の「シャンパーニュの大市」の開催都市であったTroyesトロワくらいであまり魅力的なものがない、というのが個人的な感想です。

​【Champagne-Ardenne / シャンパーニュ・アルデンヌ】

champagne ardenne.jpg
Langres / ラングル

Langres / ラングル

Langresラングル駅下車。Reimsランスから2時間半くらいです。丘の上に立つ城壁に囲まれたとても雰囲気のいい町です。その様子から「北のCarcassonneカルカッソンヌ」とも呼ばれています。駅から丘の上の町まではかなりあるので、駅前からバスを利用しました。この町はBoufgogneブルゴーニュ地域圏にも近い事からか、建物の屋根にBourgogne風のものが見られました。また、この町産出の「Fromage de Langres」はA.O.C.(Appellation d’Origine Contrôlée原産地呼称統制)にも指定されています。

Givet / ジヴェ

Givet / ジヴェ

Givetジヴェ駅下車。Reimsランスから2時間ほどです。谷間にある小さな村ですでが、古くから工業(以前は鋳物、近代ではパイプ)の町として知られています。Belgiqueベルギーに食い込むような不思議な立地にあるため、「Botte de Givetジヴェの長靴」と呼ばれています。この町は毎年11月11日に開かれる「Foire aux Oignonsタマネギ市」が有名です。

Charleville Mézières / シャルルヴィル・メジエール

Charleville Mézières / シャルルヴィル・メジエール

Charleville Mézièresシャルルヴィル・メジエール駅下車。Reimsランスから50分くらいです。この町はArdennesアルデンヌ県の県庁所在地であり、また、名前の通り複数の町が合併して出来た町なのでそれなりの大きさを持っています。この町では3年に一度、世界最大の人形劇フェスティバルが開かれます。この県は猪と鋳物が名産で、鋳物で作った猪の像はよく目にすると思います。また、この町は詩人Arthur Rimbaudアルチュール・ランボーの出身地としても有名で、その名を冠した店や博物館、菓子もありました。

Epernay / エペルネー

Epernay / エペルネー

Epernayエペルネー駅下車。Reimsランスから30分くらいです。champagneシャンパンメーカーがずらりと並ぶまさにメッカです。もちろん周りはvignesブドウ畑が広がっています。好きな人には楽しい町かもしれませんが、champagneを除けば、それほど魅力的な町とは思えません。

Reims / ランス

Reims / ランス

Reimsランス駅下車。ParisパリからTGVで45分です。この地域圏の首府でもなく、属するMarneマルヌ県の県庁所在地でもありませんが、(首府であり、県庁所在地であるのはChâlons en Champagneシャロン・アン・シャンパーニュ)この地域圏最大の都市です。古くはSaint Remi聖レミよって改宗されたフランス王国最初の王にしてゲルマン人であったClovisクロービスの頃より、歴代国王の戴冠式が行われ、「la cité des sacres戴冠の都市」とも呼ばれています。かのJeanne d’Arcが英仏百年戦争中イングランドに占領されていたReimsに危険を承知で入城しCharlesⅦシャルル七世の戴冠式を行ったのもひとえにこの「正式な王位の継承」のためでした。この大聖堂および、聖レミに捧げられた教会は「Cathédrale Notre Dame, ancienne abbaye Saint Remi et palais de Tau, Reimsランスのノートルダム大聖堂、サン・レミ及第修道院およびトー宮殿」として世界遺産に登録されています。また、ここにはフランスで最も有名な日本人画家である「藤田嗣治」が造営に携わり、彼自身も埋葬されている「Chapelle Fujitaフジタ礼拝堂」があります。

Joinville / ジョワンヴィル

Joinville / ジョワンヴィル

Joinvilleジョワンヴィル駅下車。Reimsランスから1時間半くらいです。町中を小川が流れるゆったりとした町です。観光とは無縁の町ですが、ゆったりとした雰囲気でした。

Châlons en Champagne / シャロン・アン・シャンパーニュ

Châlons en Champagne / シャロン・アン・シャンパーニュ

Châlons en Champagneシャロン・アン・シャンパーニュ駅下車。ParisパリからTGVで1時間半くらいです。Reimsランスだと思われがちですが、ここがこの地域圏の首府であり、Marneマルヌ県の県庁所在地です。そこそこの規模の町ですが、他の首府と比べてなんとなく寂しい(悪く言えば何もない)感じの町でした。もともとこの地域圏はChampagneシャンパンが有名であるにも関わらず、それ以外のこれといった産業がなく、大都市といえるものも特にありません。

Troyes / トロワ

Troyes / トロワ

 Troyesトロワ駅下車。Châlons en Champagneから1時間半くらいでした。中世から商業の拠点として栄え、その規模もそれなりに大きくAubeオーブ県の県庁所在地です。また、幾度となく天災・人災に見舞われながら、とてもよくcolombage木組みの家がのこっており、雰囲気のいい町です。そしてこの町の一番の特徴として、中心地がちょうどchampagneシャンパンのコルクの様な形をしているのが面白いです(上図のちょうど「トロアTroyes」と書かれている部分)。また、この町はandouilletteアンドゥイエット(豚の腸にこれまた豚の臓物をいれたソーセージのようなもの)がとても有名ですので、その独特の匂いが好きな方はぜひ試してみてほしいと思います。5A(AAAAA)という最高ランクがついているものならそれほど臭くはないと思います。

Chaumont / ショーモン

Chaumont / ショーモン

Caumontショーモン駅下車。Troyesトロワから50分くらいです。Haute-Marneオート・マルヌ県の県庁所在地であるだけにまあまあ大きい町です。かといって、旧市街が残っているわけでもなく、さりとて近代化されているわけでもありません。