Pâtisseries Régionales Françaises
フランス地方菓子
【Rhône-Alpes / ローヌ・アルプ】①
Ile de Franceイル・ドゥ・フランス地域圏に次ぐフランス第二の人口を有する地域圏で、規模にしてもMidi-Pyrénéesミディ・ピレネー地域圏に次ぐ広大な地域に及びます。故にRhôneローヌ川・Saôneソーヌ川の温暖な平野部から西部のMassife central中央高地、東部のAlpesアルプス山脈といった冷涼な山間高地といったバラエティーに富んだ地理を含んでいます。また、中世においてはToulouseトゥールーズ伯領、フランス王領Dauphinéドーフィネ伯領、Savoieサヴォワ伯領に、近代においてもSavoie公領(サルディーニャ王国)とフランスの領土に分かれていました。このように地理的にも歴史的な勢力図にも則った区分というわけではないため、『地方菓子』についても、全体に統一したspécialitéがあるわけではなく、やはりその地理によってある程度ばらけたものが存在します。この辺りが現在の基準まとめられた「地域圏」という枠組みで、歴史的背景を主なバックグラウンドとして存在する『地方菓子』を区分する難しさであると思います。
Bourg en Bresse / ブール・カン・ブレス
Bourg en Bresseブール・カン・ブレス駅下車。Lyon Part-Dieuリヨン・パール・デューから電車で1時間程です。Ainアン県の県庁所在地だけに大きな町で、駅から中心部までは歩くとかなりありますので、バスに乗る事をお勧めします。行きは下りですが、帰りは登りなのでけっこう疲れますし、その途中は全くの普通の町でしかなく、面白みが無いと思うのであまり歩く事はお勧めしません。旧市街もあるにはありますが、それほど大きくなく、それ目的の観光には不向きな町だと思います。ただ、この町にはA.O.C.(原産地呼称統制)に指定されている「Poulet de Bresse」を産しますので、ぜひ現地で、と言う方は行く価値があると思います。
Lyon / リヨン
Lyon Part-Dieuリヨン・パール・デュー駅下車。こちらは新市街で旧市街に近いのはLyon Perracheリヨン・ペラーシュ駅です。ParisからT.G.V.で2時間です。Part-Dieuから繁華街・旧市街はかなり離れているので、バスか地下鉄を利用する事を勧めます。Perracheからだとそれほど遠くないです。それでも歩きますが。LyonはRhôneローヌ県の県庁所在地にしてこの地域圏の首府であり、フランス全土でも第2位の規模の都市圏を形成しています。Lyonのplace Bellecourベルクール広場を含むSaôneソーヌ川西岸の旧市街地は「Site historique de Lyonリヨン歴史地区」として世界遺産に登録されています。古代ローマ時代から栄え、中世、近世も安定した発展を遂げ、現在に至ります。
Montélimar / モンテリマール
Montélimarモンテリマール駅下車。Avignonアヴィニョンから電車で40分くらいです。駅の周りから大通り沿い、市街地まで「Nougat」屋だらけです。工場をもっていてその場で行程を見れる店もあったり、売り場だけだったりと様々ですが、とにかく「Nougat」屋だらけです。町から30分程歩いた郊外に「Palace des Bonbons et Nougat 」というちょっとした博物館みたいのがあります。作業工程からフランス各地のspécialitéのbonbonまで様々な「sucre砂糖」に関する展示をしています。この博物館にはギネスに登録された世界一大きいNougatがあります。